ザイオンス効果とは
マーケティングで活用されている心理技術の一つに、ザイオンス効果と呼ばれているものがあり、実際に集客などに応用されています。
ザイオンスというのはアメリカの心理学者の名前ですが、彼が提唱したためにこの名前があります。
これは、「何であれ繰り返し接触するもの、何度も見たり聞いたりするものは好感度が上がる」というものです。特別にマーケティングのために提唱された理論ではなく、心理学一般としての話です。
身近な例として・・・
これは、おそらく恋愛でもよくあてはまるでしょう。
というより、恋愛ほど心理学がよくあてはまるものも少ないかもしれませんね。
例えば、週に1回しか顔を合わせない人と、毎日会う人とでは、人柄や性格や容姿などの違いよりも、ただ会う頻度が違うということだけで好感度が変わってくるはずです。
あなたにもそんな経験があるのではないでしょうか。
そう、遠距離恋愛が成就しにくい原因も、この効果によるところが大きいかもしれませんね。
マーケティングにおけるザイオンス効果
さて、話をマーケティングに戻して、集客にこのザイオンス効果を活用するとして、具体的にはどういうことが考えられるでしょうか。
要は、接触度合い、見聞きする度合いを上げましょうということになります。
少なくとも、ライバルとなるような同種の商品よりは頻度を上げることが重要になってきます。
先ほどの恋愛の例でいけば、週1回会う人になってはいけないのです。
例えば広告を打つことを考えてみます。同じ予算が与えられたとして、週1回、10週間にわたって広告を出すのと、毎日、10日間にわたって広告を出すのとではどちらがより効果的でしょうか。
この問題を出すと、答えが半々に分かれることも珍しくありません。
それぞれに効果がありそうな気もするからです。
ところが、上のことが頭に入っていれば答えは明らかでしょう。
毎日、10日間広告を出し、消費者に強力に訴えかけることが効果的なのです。
だらだらと長期間にわたって訴えかけるよりも、短期間に集中して行うことが重要なのです。
これがザイオンス効果の教えるところですが、もちろんやりすぎは”ウザい”ということになるので気をつけてくださいね。(恋愛でいえば、ストーカーになると、嫌われますよね。)
この心理技術をどう応用しますか?
集客において、なんとなく策を講じるのと、背景にしっかりとした理論を持って行うのでは、結果が全く違ってきます。
ぜひ、この「ザイオンス効果」という心理技術をあなたのビジネスに使ってみてください。
あなたならどう使いますか?
こんなふうに応用しています、などなどコメントいただけたら嬉しいです。