なぜビジネスがうまく行ったり行かなかったりするのか?
ビジネスには失敗はつきものです。
ただし、うまく行かなかったケースには多く共通する点があります。
それは、
「ゴールが明確になっていない」です。
ゴールを曖昧にしてビジネスを始めるのは、設計図を描かないで家を建て始めるようなものです。
パンダの絵を描けますか?
かの有名な「7つの習慣」で、”すべてのものは2度作られる”という話があります。どういうことかというと、どんなものに関しても、まず頭の中でイメージが作られて、(第一の創造)それがあって初めて現実に形として現れる(第二の創造)ということです。
この第一の創造が曖昧では現実に形として現すことができるでしょうか?
試しに、今パンダの絵を描いてみてください。
「なんか違うなあ」
と感じたのではないでしょうか?
どこが黒でどこが白なのか正確にイメージ出来ないと、
目の前に現れる絵はおかしなものになってしまいます。
Well-Formed Goals
ビジネスでもおなじです。
明確にこうなる、という絵が明確にイメージできれば成功する確率も高くなるのです。
では、その明確なゴールはどうやって作れば良いのでしょうか?
NLPにはその作り方として、”Well-Formed Goals”という考え方があります。
今回はこの”Well-Formed Goals ”の作り方をお伝えいたします。
これはpositive,Specific,Sensory Based,Ecological,controlの5つのステップからなります。
順番に説明しますね。
1)Positiveであること
そのゴールは肯定的な言葉で作られる必要があります。
あなたへの質問は、
「何を望みますか?」
です。
あなたが望むもの、望む状態を肯定的な言葉であらわしてください。
会社をクビにならないように、とか病気にならないように、というふうに否定的な言葉ではなく、会社にずっと勤められるように、や健康でいられるように、という肯定的な言葉にするということです。
2)Specificであること
そのゴールは具体的である必要があります。
あなたへの質問は、
「具体的に何を望みますか?」
です。
「明確さは力である」と言われるように、はっきりとイメージできる、具体的な状態をゴールにする必要があります。
例えば、「お金がたくさん欲しい」ではなく、「1年後までにお金が1億円手に入れる」です。
3)Sensory Basedであること
そのゴールは五感で感じられるものである必要があります。
あなたへの質問は
「ゴールを達成したらどのようにしてわかるか?」
です。
ゴールをイメージしたときに、何が見えて、何が聞こえ、どんな感じがするのかをできるだけ明確にすることです。
4)Ecologicalであること
そのゴールを達成するために周囲への影響を考える必要があります。
あなたへの質問は
「ゴールへのプロセスや、ゴールを達成した時に起こること、良いことも悪いことも含めて考えた時に達成する価値があるか」
です。
ゴールを達成するために犠牲になるものがあるとしたら、それでもやる価値があると思えるでしょうか?ゴールを達成した結果、家族を失ったり、健康を害したりなどそれ以上の悪影響があるとしたら、意味があるとは言えないでしょう。
5)Controlできること
そのゴールは自分でどのくらいコントロールできるかによって、実現可能性が違ってきます。
あなたへの質問は
「そのゴールはどのくらいコントロールできますか?」
です。
言うまでもなく、自分で完全にコントロールできるなら実現可能性は高まります。
また完全にはコントロールできなくとも、影響を与えることができるなら、実現可能性はあると言えます。
しかし、自分がコントロールできないものであるなら、實現可能性はずっと低くなると言うのはおわかりでしょう。
よくまとめられたゴールが成功へと繋がる
以上、Well-Formed Goalsの作り方をお伝えしました。
コツは五感を使ってありありとイメージすること、そしてその時、周りにどんな影響があるのかも考えてみることです。
ぜひ、あなた自身のゴールをこのWell-Formed Goalsに当てはめて、作ってみてください。必ず成功率は上がります。